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精神科訪問看護を利用する目的とは?精神科訪問看護の具体的な事例も紹介

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精神科医療では、患者が医療機関に入院したり通院したりするケースの他に、医師や看護師が患者の自宅を訪れて看護を実施する訪問看護も行われます。精神疾患を持つ患者が、精神科訪問看護を利用する目的はさまざまです。患者のニーズに対応するためにも、主な利用目的や具体的な事例などを把握しておきましょう。

精神科訪問看護とは?

精神科訪問看護とは、精神科の看護師や作業療法士などのスタッフが、精神疾患のある患者の自宅を訪れ、必要なケアや支援を提供するサービスのことです。患者本人の状態や要望、患者の家族のニーズなどに応じて、服薬や生活指導、ヒアリングなどを行います。

指導や支援は全て患者の自宅や入居施設などで行うため、その場で薬を処方することはできませんが、入院や通院に比べて患者本人のライフスタイルに沿った看護を行える点が大きなメリットです。患者の中には医療機関に通院・入院することに嫌悪感を覚える人も多いですが、自宅で受けられる精神科訪問看護なら患者の反発や抵抗が少ない傾向にあり、適切な支援・看護を行えます。

精神科訪問看護を利用できる人

精神科訪問看護は、精神科や心療内科に通院し、治療を受けている人なら誰でも利用可能です。年齢や就労状況などに制限はなく、高齢者の方はもちろん若年層や働いている人でも精神科訪問看護を受けることができます。

ただし、精神科訪問看護の利用には医師の指示書が必須です。当該医師が勤務する病院を受診しないと医師は指示書を作成できないことから、精神科訪問看護を受けるためには、原則としてその病院の通院患者でなければなりません。

精神科訪問看護を利用する主な目的

精神科や心療内科の治療を受けている人が、精神科訪問看護を利用する主な目的は6つあります。

1. 再発の予防

1つ目は、再発の予防です。精神科の病気は、一度治ったと思っても数カ月後、数年後に再発するリスクがあります。再発のリスクは精神疾患の種類や症状の度合い、個人の性質によって異なりますが、例えばうつ病の場合では、一度改善しても約6割が再発するというデータが報告されています(※)。

※参考:厚生労働省. 「うつ対応マニュアル-保健医療従事者のために- コラム・活動事例・資料編」

2回、3回と精神疾患を繰り返すと再発率も高くなり、中には最初よりも症状が悪化する場合も多いです。

精神訪問看護を利用すれば、入院治療を終えて自宅に戻った患者に対して、引き続き適切な支援や看護を行うことが可能となり、再発リスクの軽減に役立ちます。

2. 自立の支援

2つ目は、自立の支援です。精神疾患を患っている人の中には、病気が原因で就労や外出が困難なケースもあります。入院治療や通院治療を終えても、社会復帰できず自宅に引きこもってしまう事例は多く、本人も家族もどうしたらよいのか悩んでしまいがちです。

精神科訪問看護では、患者が今後どのように生活していきたいのか、就労の意欲はあるかなどの情報を丁寧にヒアリングし、なるべく本人の意向に沿った生活を送れるようにアドバイスや支援を行います。中には、社会復帰した後も精神科訪問看護を利用し、継続的に自立支援をサポートしてもらう人もいます。

3. 生活リズムの改善

3つ目は生活リズムの改善です。精神疾患によって休職や休学をすると、昼夜が逆転したり偏食や睡眠不足が慢性化したりと、生活リズムが乱れやすい傾向にあります。不規則な生活リズムは身体の健康を害する要因になる他、精神疾患の症状を悪化させる原因にもなります。また生活リズムが大きく乱れていると、社会復帰するためのハードルも高くなるかもしれません。

精神科訪問看護では、規則正しい生活を送るためのアドバイスや指導も行っており、精神疾患によって乱れた生活リズムの改善を目指せます。

4. 服薬のサポート

4つ目は、服薬のサポートです。入院中は医師や看護師が服薬管理を行うので、投薬忘れの心配はほとんどないでしょう。

しかし自宅に戻ると服薬管理は自己責任となるため、人によっては飲み忘れが常態化する可能性があります。精神疾患の治療では適切な薬を定期的かつ継続的に服用するのが基本なので、服薬管理がおろそかになると再発リスクが高くなります。

精神科訪問看護では、患者の自宅を訪問した看護師などが服薬のサポートを行うため、自宅にいながらも薬の飲み忘れのリスクが少なく適切な治療を続けることが可能です。

5. リハビリの実施

5つ目は、リハビリの実施です。精神疾患によって普通の生活を送ることが困難だった患者には、生活面のリハビリを行う必要があります。具体的には、栄養バランスの取れた食事をしてもらったり定期的な服薬、身の回りの家事などを自力で行ってもらったりして、少しずつ日常生活への復帰を目指します。

リハビリには専門的な知識や技術が必要になるため、精神科訪問看護で実施する際は精神科専門の作業療法士を同行させる場合もあります。

6. メンタルのセルフコントロールの支援

6つ目は、メンタルのセルフコントロールの支援です。精神疾患を患っている人の中には、感情をセルフコントロールするのが難しい人もいます。感情のままに行動した結果、自傷や他害行為などにつながる可能性もあるため、精神疾患の患者はメンタルのセルフコントロールを行うことが推奨されています。

セルフコントロールでは目標の設定や自身の客観的な観察、モチベーションの維持などが必要です。そのため精神科訪問看護の看護師はこれらの具体的なやり方の指導や、必要に応じたアドバイスなどを行います。

7. 家族への支援

7つ目は、家族への支援です。精神疾患を患っていると、身の回りのことができなくなったり、身近な人に攻撃的になったりする場合があります。そのため精神疾患を患った患者と同居する家族は、身体的にも精神的にも大きなストレスや悩みを感じやすいです。精神科訪問看護では、患者の家族ならではのお悩みや相談に耳を傾け、必要に応じて然るべき対策や支援を実施します。

精神科訪問看護の主な事例

ここからは、精神科訪問看護の主な事例をご紹介します。

1. 育児ストレスのケア

まずは、慣れない育児で産後うつになり、精神科訪問看護で育児ストレスのケアを受けた患者のケースです。患者は若い頃からメンタルが不安定で、心療内科から処方された薬を飲み続けることで安定した生活を送っていました。しかし妊娠や出産を経て初めての育児に取り組むことになった患者は、ストレスから不眠や不安、摂食障害などを患うようになり、自傷行為や他害行為を繰り返すようになります。そこで、子育て中で通院による治療が難しかった患者は、精神科訪問看護を利用し始めます。看護師らは患者の話に耳を傾け、育児に対する不安やお悩みを整理するサポートを行いました。その結果、患者は気持ちに余裕を持てるようになり、自傷行為や他害行為を抑えられるようになりました。

2. 自立支援のサポート

対人コミュニケーションを苦手とする患者が精神科訪問看護を利用して、自立支援のサポートを受けるケースもあります。患者は感情をセルフコントロールするのが苦手な性質を持っており、ささいなことで衝動的な行動に出ることが多々ありました。精神科の医療機関で入院治療を行った後、医師の判断により、精神科訪問看護を利用することになりました。看護師らがヒアリングを行った結果、本人が自立を希望したため、就労に向けて対人コミュニケーションの練習を開始します。看護師は爪切りや耳掃除といった簡単な看護を介して、患者と少しずつ会話を行い、対人スキルを身に付けるサポートを行いました。

さらに、患者とその家族や看護師で会話やゲームを楽しんだ後に患者本人にその日の看護の様子を記録させるなど、自身や他者の様子を客観的に捉えるための練習も実施。当初は患者の声が小さ過ぎて看護師との意思疎通も難しい状態でしたが、訪問看護を受けるうちに声も大きくなり、自ら伝えたいことを話せるようになりました。

精神科訪問看護は再発予防や自立支援、服薬のサポートなどを目的としたサービス

精神科訪問看護は、精神疾患の再発防止や自立した生活の支援、服薬のサポートなどを目的とした訪問看護サービスです。精神科訪問看護の利用により、患者は自宅にいながらも適切なケアや支援を受けることが可能となり、症状の改善や悪化の防止につながります。また患者本人だけでなく、その家族が抱えるお悩みや不安の解消をサポートするのも精神科訪問看護の目的の一つです。看護師は患者の症状や要望、家族のニーズなどを元に、ケースバイケースで看護に当たる必要があります。

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