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精神科訪問看護師を辞めたいと思う理由は?辞める前に確認することも解説

精神疾患を抱える患者さんの自宅を訪問して行う精神科訪問看護の仕事ですが、担当する訪問看護師はさまざまな理由で仕事を「辞めたい」と考えることがあります。

今回は、精神科訪問看護師が「辞めたい」と考える理由について、色々なケースをご紹介します。併せて辞めたいと考えたときに確認しておきたいポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

精神科訪問看護師を辞めたい理由

精神科訪問看護師を辞めたい理由

精神科訪問看護師は、他の訪問看護師の仕事と異なる点が多く、それが辞めたい理由につながるケースもあります。では、精神科訪問看護師は具体的にどのような理由で「辞めたい」と考えるのでしょうか。以下で詳しく解説していきます。

患者さんとの信頼関係を築くのが難しい

精神科訪問看護師は、精神疾患を抱える患者さんとコミュニケーションを取ることが必要不可欠です。しかし、精神疾患には波があり患者さんの状態は不安定になることもあるので、なかなか患者さんとの信頼関係を築くのが難しいと感じることが多いのが実情です。

病状によってはなかなか受け入れてもらえず、拒絶されたり暴言を吐かれたりすることもあります。場合によってはネガティブなことばかりを聞かされて、看護を提供する側の自分自身が滅入ってしまうこともあるでしょう。

患者さんとの関係に悩みすぎてしまうと、自分自身の精神状態も不安定になりかねません。精神状態を安定させるためには仕事とプライベートをしっかりと分けて休日にしっかりと休み、リフレッシュするよう心がけることが大事です。

身体的にも精神的にもケアする必要がある

精神科の訪問看護は、患者さんとコミュニケーションを取りながら精神的ケアを行うのが主な業務です。しかし、患者さんによっては介護業務を含む身体的ケアが必要となる場合があります。

介護業務は食事介助や入浴介助、排泄介助などが含まれることがあるため、体力的な理由で精神科訪問看護の仕事を選んでいる方にとっては、身体的ケアが発生した際に厳しさを感じるかもしれません。

オンコール対応がある

一般的に精神科訪問看護は土日祝日が休みで夜勤もありませんが、職場によってはオンコール対応が発生することがあります。オンコール対応は手当が付くものの、時間外でも対応しなければならない可能性があるため、精神的に緊張感が続いてしまう点が「辞めたい」という気持ちにつながりやすいといえるでしょう。

すぐに頼れる上司や同僚がいない

訪問看護師は、基本的に1人きりで患者さんの自宅を訪問します。つまり一緒に自宅を訪れる上司や同僚がいないので、すべて自分だけで判断をして対応しなければなりません。

自分の判断が患者さんの状態を左右する責任やプレッシャーを重い負担と感じてしまうことが多いことが、精神科訪問看護師の仕事を辞めたいと感じてしまう理由の1つです。

訪問看護そのものは1人のみでの業務にはなりますが、実際は完全に1人で看護を行うものではなく、チーム単位で患者さんをサポートする仕事です。

精神科訪問看護ステーションなど周囲に相談できる人がいるはずなので、不安な点があった場合は上司などに相談して、1人で責任を抱え込まないようにすることも大事です。

患者さんの自宅の衛生状態が悪い場合がある

患者さんが抱えている精神疾患によっては、部屋が荒れたり不衛生になったりすることがあります。精神科訪問看護は患者さんの自宅を訪問して看護を提供する必要があるため、場合によっては悪臭がひどい、害虫が発生しているなどの衛生状態が悪い環境で看護を行わなければなりません。

必要に応じて室内の清掃をしなければならないこともある点も、「キツい」と感じてしまうポイントです。しかし、清掃などに時間を割いてしまうと肝心の看護業務ができなくなってしまうこともあるので、上司や患者さんの家族に相談し、環境改善を進める必要があります。

患者さんから暴力・暴言を受けた

精神疾患を患っている患者さんは、症状によっては看護師に対して暴力や暴言をふるう場合があります。これは症状によるものなので、ある程度理解しなければならない点です。

しかし、暴力や暴言はストレスの原因になるばかりではなく、患者さんの自宅で1人きりで看護をしなければならない環境では身の危険を感じることもあるため、精神科訪問看護の仕事を辞めたいと考えてしまうポイントになりがちです。

患者さんからの暴力や暴言への対策としては、事前に緊急時の対応方法を確認しておく、必要に応じて複数名で対応するなど、チーム単位で関わる必要があるでしょう。どうしても対応が無理な場合は、担当を変わってもらうよう相談するのが望ましいです。

患者さんの家族とも関わる必要がある

精神科訪問看護の特徴として、患者さんの家族と関わる機会が多い点が挙げられます。基本的に自宅での看護となるため、同居する家族がいる場合は必然的に家族と関わりを持つ必要が出てきます。

その上、患者さんの家族によっては訪問看護の内容や対応が気になる方もおり、看護師は過度なプレッシャーを感じることもあるでしょう。

さらに、訪問看護では患者さん本人に加えて家族とも信頼関係を築かなければならず、その良し悪しが患者さんの病状にも影響します。そのため、患者さんとの関わり方で悩みを抱えがちです。

患者さんの家族との関わりで問題がある場合は、不安点や要望を家族にヒアリングし、何を求めているのかを明確にしましょう。家族が求めていることが把握できれば、働きやすくなるでしょう。

医療的ケアのスキルが伸びない

精神科の看護は、基本的に医療的ケアが少ないものです。精神科訪問看護も同様に、精神的ケアが中心となるため、医療的ケアの経験を積んでスキルアップしたいと考える方にとっては成長を感じにくい環境かもしれません。

医療的ケアの経験やスキルが伸びずにキャリアアップが望めないのでは、と不安に感じてしまうことも、精神科訪問看護師を辞めたいと考えてしまう一因です。

医療的ケアの経験やスキル不足は確かに必要なものですが、、在宅医療や訪問看護の需要は年々伸びています。精神科訪問看護師の仕事で得たスキルも、ご自身の成長やキャリアアップにつながるものです。もしスキル不足を感じているなら、看護師向けの外部研修やセミナーなどに参加するのも1つの手段です。

精神科訪問看護師を辞める前に確認すること

精神科訪問看護師を辞める前に確認すること

ここまで解説したように、精神科訪問看護師の仕事をしていると「辞めたい」と感じるポイントはいくつかあります。しかし、「辞めたい」という思った勢いで辞めるのではなく、いくつか確認しておきたいポイントをチェックしてみましょう。

辞めたい理由を書き出す

まず、なぜ精神科訪問看護師の仕事を辞めたいのか、その理由を書き出してみましょう。具体的に書き出してみると、自分が何に対して不満や不安を抱えているのかが明確になり、考え方や気持ちの整理をしやすくなります。

また、書き出して冷静に考え直してみると、周囲の人に相談して解決できる可能性がある問題が判明するかもしれません。

求める条件や希望を整理する

現状、仕事に対してどのような不満や不安があるかを書き出すと同時に、どのような希望や条件があるのかも併せて書き出して整理しましょう。自分の希望や条件を可視化すると、これからの働き方を決める上での基準が明確になり、今後転職する場合も転職先を選ぶときの参考にもなるでしょう。

経験者へ相談する

前述の精神科訪問看護師が仕事を辞めたいと考える理由は、他の訪問看護師も同じように考えた経験を持つ可能性が高いものです。

訪問看護師の仕事そのものは1人きりで行いますが、訪問看護ステーションの上司の中には、自分と同じ経験をしたことがある看護師もいることも多いので、精神科訪問看護師の仕事を辞める決断を下す前に、一度上司などの経験者に相談してみるのも1つの方法です。

現在抱えている問題を解消するために、シフト変更や異動など対応してもらえることがあります。もし解決が困難な問題でも、上司に話すことで気持ちが落ち着いたり、改善策を講じてもらえたりする可能性もあるでしょう。

1人で抱え込まずに、同じように精神科訪問看護師の仕事で辞めたいと考えたことがある経験者に相談してみると、現在の環境改善に動いてもらえるかもしれません。

一度休職してみる

精神科訪問看護師の仕事が身体的・精神的に大きな負担となっていると、「辞めたい」と考えてしまうものです。しかし、時間を置いたり環境を変えてもらったりすることにより、その負担が軽減する可能性もあります。そのためにも、一旦現在の仕事を休んでみましょう。

一旦休職して仕事から距離を置いている間に気持ちを落ち着けられるので、仕事中に感じたさまざまな負担や不安、問題などが軽くなることも少なくありません。また、ゆっくりと自分の時間を取れれば、仕事を辞めるかどうかを冷静に決断できるはずです。

まとめ

精神科訪問看護師の仕事は、精神科訪問看護ステーションのチーム単位で仕事をするとはいえ、患者さんを訪問するのは自分1人であるため何かと問題を抱えがちです。

他の訪問看護師や病院・クリニック勤務の看護師とは異なる問題や悩みを抱えることが多く、「辞めたい」と考えてしまう方もいるでしょう。しかし、相談したり仕事と距離をおいて冷静になったりすることで、問題解決につながり仕事を継続できることもあります。

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