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精神科訪問看護は危険?看護師が注意すべき利用者の危険行動や対処法を紹介

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精神科訪問看護は、利用者の自宅を訪れる訪問看護の中でも、主に精神的な症状を抱えた人をケアする仕事です。精神科訪問看護と聞くと、「危険なのではないか」「危ない目に遭うのでは」と考える人もいるかもしれません。

その理由の一つが、利用者の危険行動です。精神症状が悪化すると、人によっては興奮したり、他人への攻撃性を示したりする可能性があります。また、訪問看護では原則一人で利用者に対応しなければならないことも、危険と言われることに拍車をかけています。

本記事では、精神科訪問看護が危険と言われる理由や直面する可能性のある危険行動の例、その対処法について解説します。

精神科訪問看護が危険と言われる理由

精神科訪問看護が危険と言われる理由は、大きく分けて2つあります。

・利用者の症状が悪化すると、危険行動に晒される可能性があるため
・訪問看護は原則一人で利用者に対応しなければならないため

利用者の精神症状によっては、さまざまな危険行動を起こすことがあります。危険行動とは、精神疾患が原因で自分をコントロールするのが難しくなり、自傷行為に走ったり、周囲の人に暴力を振るったりすることを意味します。

利用者の危険行動は、悪意によるものではなく、精神症状の悪化によるものである場合がほとんどです。しかし、初めて精神科訪問看護に従事する人の場合、訪問先で思わぬ暴力やハラスメントに晒され、どのように対応すべきか悩むことも少なくありません。

精神科訪問看護は、看護師が原則一人で利用者の家を訪問し、看護ケアを提供する仕事です。利用者の症状が悪化し、危険行動を起こしたときも、基本的には一人で対処する必要があります。

もちろん、訪問看護ステーションでは、看護師が一人でさまざまな状況に対処できるように研修期間を設けています。また利用者本人の症状によっては、複数人で訪問する場合もあるため、訪問看護ステーションの方針やチーム体制を確認しておくことが大切です。

精神科訪問看護で注意すべき2つの危険行動

精神科訪問看護で注意したいのが、以下の2つの危険行動です。

・希死念慮(自殺念慮)
・看護師や家族への他害行為

精神症状の悪化によって感情のコントロールが効きにくく、些細なことで傷ついてしまったり、感情的になってしまったりするのが精神疾患を抱える人の特徴です。

実際には、精神症状が極端に悪化しない限り、利用者本人が危険行動を起こすケースはほとんどありません。しかし、全く起こらないわけではないことを事前に理解しておけば、利用者の自傷行為や暴力的な行動に直面してもショックを軽減できるでしょう。また、事前にあらかじめ精神症状による危険行動について知っておくことで、いざ危険な場面に遭遇したときに、すばやく対処することもできます。

ただし、利用者が激しい興奮・攻撃性を示している場合は、一人で対処するのではなく、すぐに先輩や同僚に相談するなどの対策を講じてください。

希死念慮(自殺念慮)

希死念慮とは、「消えてなくなりたい」「楽になりたい」といった感情が支配的になり、思考や行動に影響を及ぼす状態を指します。自殺念慮も希死念慮とほぼ同様で、“強い感情を伴った自殺に対する思考あるいは観念が精神生活全体を支配し,それが長期にわたって持続する”状態を意味する言葉です(※)。

※出典:こころの耳(厚生労働省). 「希死念慮」

希死念慮(自殺念慮)が強い利用者は、自傷行為に走る恐れがあるため、外見や会話内容、行動の変化をよく観察し、異変がないかチェックする必要があります。

看護師や家族への他害行為

また、看護師や家族への他害行為も、精神症状が悪化すると現れる危険行動の一つです。特に精神症状が激しい急性期の利用者は、興奮や攻撃性を示すことがあるため、肉体的・精神的な暴力やハラスメントに発展する恐れがあります。

精神科訪問看護では、急性期の利用者を担当するケースは特段多くはありませんが、中には急に症状が悪化する人もいます。暴れる、イライラする、物を投げる、態度が乱暴になる、脅かすような素振りをする、といった兆候が見られたら、すぐに訪問看護ステーションに報告し、情報を共有してください。

精神科訪問看護で働こうと考えている人は、訪問中に起き得るリスクについても知っておきましょう。

精神科訪問看護の危険やリスクに対処する方法

ここまで精神科訪問看護に特有の危険やリスクについて説明しました。利用者が起こす危険行動は、利用者自身に原因があるわけではなく、精神症状の悪化によるものがほとんどです。

看護ケアを継続し、利用者と信頼関係を築くにつれて、危険行動のリスクは減少していきます。暴力やハラスメントのリスクを減らすため、以下の3つの対応を心掛けましょう。

・利用者が落ち着いて過ごせる環境づくりをする
・利用者の情報を訪問看護ステーションで共有する
・利用者が興奮している場合は複数人で対処する

精神科訪問看護では、看護師の言葉や話し方によって、利用者の反応が大きく変わることがあります。まずは生活面のケアも含めて、利用者が落ち着いて過ごせる環境づくりに取り組むことが大切です。

自分一人で対処することが難しい場合は、先輩や同僚、管理者に相談し、訪問看護ステーション全体で対応を検討しましょう。

1. 利用者が落ち着いて過ごせる環境づくりをする

利用者の危険行動を防止するには、当事者が安心し、落ち着いて過ごせる環境づくりをすることが大切です。まずは利用者と接するときの口調に注意し、威圧的・挑発的な言動や、乱暴な言葉づかいは避けるようにしましょう。利用者の危険行動には原因(精神症状)があるという認識を持ち、穏やかな態度でコミュニケーションをとるように心掛けましょう。

また、利用者によっては、掃除や片付けなどが苦手な人もいます。部屋が散らかっていたり、異臭が漂ったりしている状態のまま放置していると、利用者の症状の悪化につながる恐れがあるため、必要に応じて生活面の介助をすることも検討しましょう。

2. 利用者の情報を訪問看護ステーションで共有する

精神症状が悪化し、攻撃性や暴力リスクが高くなっている利用者がいる場合は、訪問看護ステーションに情報を共有することが大切です。

精神科訪問看護は、原則として看護師が一人で利用者を訪問しますが、利用者の看護ケアの方針は関係機関と連携しながら、チームで決めていきます。利用者の情報をステーションに共有することで、経験豊富なベテラン訪問看護師も交えて対応を検討できます。

3. 利用者が興奮している場合は複数人で対処する

利用者が激しく興奮している場合は、看護師が一人で対応すると暴力やハラスメントに晒されるリスクがあります。その場合は安全対策のため、2名体制でケアを行う場合もあります。訪問中に身の危険を感じたら、すぐに先輩や同僚に相談することが大切です。

精神科訪問看護の危険性を知り、利用者の危険行動を防ぐ環境づくりを

精神科訪問看護に従事する人が気を付けたいのが、利用者が危険行動を起こすリスクです。特に希死念慮(自殺念慮)、看護師や家族への他害行為の2点に注意し、必要な場合は先輩や同僚に相談してください。

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