ナースセブン

精神科訪問看護の仕事は怖い?怖いと感じる理由や怖いときの対処方法を紹介

- column -
  1. Home
  2. /
  3. コラムTOP
  4. /
  5. 訪問看護
  6. /
  7. 精神科訪問看護の仕事は怖い?怖いと感じる理由や怖いときの対処方法を紹介
精神科訪問看護の仕事は怖い?怖いと感じる理由や怖いときの対処方法を紹介

精神科訪問看護を利用する患者さんは、うつ病や統合失調症、認知症や薬物依存症などの精神疾患や心の病を持っています。そのような患者さんの自宅を基本的に一人で訪問して在宅ケアを行う精神科訪問看護師の仕事に、「怖そうだな」というイメージを持っている方もいるでしょう。

しかしそのような気持ちは、精神科訪問看護の仕事が怖いと感じる理由を理解したり根拠に基づいた対処方法を学んだりすることで、軽減できるはずです。また精神科訪問看護師は精神疾患や心の病に対する適切な知識や対処法を持って働くことで、患者さんへの対応に役立ち、やりがいを感じられる職種です。

本記事では精神科訪問看護の仕事が怖いと感じてしまう理由やその対処法、精神科訪問看護の仕事のやりがいなどを解説します。精神科訪問看護に怖い印象を持っている方やこれからキャリアチェンジや就職を目指している方は、本記事を読んで精神科訪問看護師の仕事の実態を事前に理解しておきましょう。

精神科訪問看護の仕事が怖いと感じる理由

精神科訪問看護の仕事が怖いと感じる理由

精神科訪問看護の仕事を怖いと感じてしまう理由には、どのようなことが影響しているのでしょうか。ここでは怖いと感じやすい主な理由を4つ紹介します。

患者さんの危険行動が懸念されるため

精神科訪問看護の仕事が怖いと感じやすい理由の一つに、患者さんの危険行動が挙げられます。

精神疾患を持つ患者さんの症状やその重さは、人によってさまざまです。患者さんの精神疾患の症状が重いと、自傷行為や他害行為のリスクを伴うケースもあります。

実際の現場では、そのような兆候がみられる患者さんには、精神科訪問看護のスタッフが複数名で対応をしたり、連携している医療チームと一緒にケアを行ったりします。

患者さんの危険行動の情報が目立つと怖さを感じやすいですが、精神科訪問看護の現場では、患者さんと精神科訪問看護師の双方を守るための対応が取られているのが一般的です。

万が一患者さんの精神状態が悪化したり危険行動がエスカレートしたりした場合は、主治医の指示を受けて入院の処置を取るケースもあります。そのため精神科訪問看護師は、患者さんの症状悪化の経過や懸念事項を、連携している医療チームに普段から細かく共有しておきましょう。

また常に危険行動をしている方ばかりではないため、実際に患者さんと接してケアを行うと、怖い気持ちが払拭されることもあるでしょう。

患者さんの精神疾患の症状の程度が目に見えないため

担当する患者さんの精神疾患の症状が目に見えにくいことも、精神科訪問看護の仕事を怖いと感じやすい理由の一つです。

一般的に精神疾患は安定期と不安定期を繰り返すことが多く、患者さんの症状が快方に向かっているかどうかが分かりにくいです。患者さんの症状が改善してきたと思った矢先に思いがけない言動をするなど、予測不可能な場面に遭遇するケースもあるでしょう。そのため精神科訪問看護師が怖さや驚きを感じてしまう可能性があります。

精神科訪問看護では患者さんとの継続的なコミュニケーションを通して症状を観察し、特徴を理解することが大切です。患者さんが持つ精神疾患が引き起こす感情の起伏などを理解した上で患者さんと関係を構築できれば、怖い気持ちも軽減されるでしょう。

一人で患者さんに看護ケアを提供する必要があるため

入職してすぐの研修期間や、複数のスタッフで対応する患者さんのケアを除くと、基本的に患者さんの看護ケアを一人で行う必要があることも、精神科訪問看護の仕事を怖いと感じてしまう理由の一つです。

多数の看護師が同時に複数の患者さんを診ている一般病棟の勤務とは異なり、一人きりで患者さんのケアを行う責任感から、怖い気持ちになる方もいるでしょう。

しかし実際には不安なことや不明点があれば所属する訪問看護ステーションや同僚、先輩に相談したり、主治医など連携している医療チームに指示を仰いだりすることが可能です。

精神科訪問看護の仕事を行う際、一人ではなく「患者さんをチームで連携して支えている」という意識を持つと、怖さを和らげられるでしょう。

看護師の言動が患者さんに大きな影響を与える可能性があるため

精神科訪問看護師の仕事を怖いと感じてしまう理由の一つに、精神科訪問看護師の言動が患者さんに影響を与えてしまう可能性が挙げられます。

精神科訪問看護は患者さんと一対一でコミュニケーションを取る仕事なので、精神科訪問看護師の言動が患者さんの精神状態に与える影響が大きいというイメージを持ち、怖いと感じてしまう方もいるでしょう。

実際には一対一でコミュニケーションを取ることで、一般病棟で勤務する看護師よりも患者さんとの信頼関係を築きやすいため、やりがいを感じられるでしょう。

精神科訪問看護の仕事で怖いと感じたときの対処方法

精神科訪問看護の仕事で怖いと感じたときの対処方法

精神科訪問看護の現場で、万が一「怖いな」と感じてしまったときは、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは主な対処法を5つ紹介します。

同僚や上司、先輩に相談してみる

精神科訪問看護の仕事を怖いと感じたら、まずは上司や先輩、同僚に相談してみましょう。

精神科訪問看護の経験が豊富な上司でも、過去に同じような状況で怖いと思ったことがあるかもしれません。自分が怖いと感じていることを素直に伝えて助言やアドバイスを得ると、思いがけない気づきがあるでしょう。

また先輩や同僚の経験談を聞くことで、患者さんに対する実践的な対応を学ぶこともできます。怖いと感じる気持ちを我慢せずに周りの人を頼り、積極的に相談すると良いでしょう。

患者さんの病状や患者さんとのコミュニケーションを見直す

精神科訪問看護の仕事を怖いと感じたら、患者さんとのコミュニケーションを見直すのも対処方法の一つです。

まずは患者さんのことを怖いと思った出来事はいつ、どのような状況で起きたかを客観的に分析してみましょう。どのような状況でも、怖いと感じたことには理由があるはずです。

また怖いと感じた患者さんの往診歴や現在の疾患の特徴、現在行っている治療や服用している薬の副作用などを調べることも大切です。その情報から、患者さんを怖いと感じた出来事につながったヒントを得られる可能性があります。

患者さんが漠然と抱えている悩みや治療への不安が、怖いと思った言動に影響していることもあります。その場合は患者さんとのコミュニケーションを見直し、気持ちに寄り添った在宅ケアを目指すと、怖いと感じる患者さんの言動が減るはずです。

看護で成功した体験を思い返す

精神科訪問看護の仕事を怖いと感じたら、看護で成功した体験を思い返すのも良い対処方法の一つです。怖い感情はインパクトが大きく、いつまでもネガティブな気持ちを引きずってしまう方もいるかもしれません。そのようなときは、今までの看護経験の中で、自分が患者さんに感謝されたことやうれしかったことを思い返してみましょう。自分が患者さんに貢献したこと、患者さんのご家族に感謝されたこと、個人的に仕事を通じて得られた成功体験などを一つでも多く思い出すことが大切です。現在の感情に心を支配されず、過去の成功体験を思い出しながら、これからの仕事に対する自信につなげると良いでしょう。

リフレッシュの時間を確保する

どのような仕事をしていても、定期的にリフレッシュする時間を持つことは大切です。精神科訪問看護の仕事を怖いと感じて思い詰めていては、精神的にも仕事のパフォーマンス的にも良い影響はありません。

例えば普段から気になっているカフェに行ったり、友人や家族との時間を過ごしたりするのも良いでしょう。体を動かすのが好きな方は、スポーツや旅行をするのも良いリフレッシュとなります。自分の体や心を労わりながら、患者さんに向き合うことをおすすめします。

カウンセリングのスキルを高める

精神科訪問看護の現場で受けた患者さんの言動を怖いと感じたり、状況をうまく消化できずに悩んでしまったりする方は、カウンセリングのスキルを高めることもおすすめです。

カウンセリングのスキルを学ぶ過程では、患者さんに対して怖いと感じた状況を乗り越えるための、メンタルの整え方などを学べます。患者さんの言動と自分の感情を論理的に理解できるため、今後の仕事に生かしやすいスキルだといえます。

最近はオンラインで取得できる心理カウンセリングの資格などもあるため、精神科訪問看護師のスキルアップの意味も込めて、取得を検討するのも良いでしょう。

精神科訪問看護のやりがい

精神科訪問看護の仕事に就くと、具体的にどのようなやりがいがあるのでしょうか。ここでは主に2つのやりがいを紹介します。

患者さんと深くコミュニケーションを取れる

精神科訪問看護師の仕事のやりがいの一つに、患者さんと深くコミュニケーションを取れることが挙げられます。

精神科訪問看護師が働く環境は、一人の患者さんに集中して関われるのが特長です。また患者さんの日常生活の延長線上にある精神科訪問看護では、患者さんがリラックスしやすい自宅環境に訪問するため、患者さんの生活に寄り添ってケアを行えます。

患者さんが望む生活を実現できるよう、目の前の患者さんに向き合って看護ができるため、仕事にやりがいを感じやすいでしょう。

他職種と連携して支援ができる

他職種と連携して患者さんの支援ができるのも、精神科訪問看護師の仕事のやりがいの一つです。

精神科訪問看護師は、患者さんと医療チームがうまく連携するためのキーパーソン的な存在です。一般的に、患者さんを担当する医療チームには主治医だけではなく、地域包括支援センターや相談支援専門員、市町村の担当保健師、ヘルパー事業所などさまざまな職種が含まれています。

専門性がある他職種の方々とチームになり、患者さんの在宅ケアがより良いものになるような支援ができるのは、精神科訪問看護師のやりがいの一つでしょう。

まとめ

本記事では、精神科訪問看護の仕事が怖いと感じてしまう理由やその対処法、仕事のやりがいを解説しました。精神科訪問看護は怖い印象を持たれがちですが、適切な対処方法を知っていれば、大きなやりがいを感じられる仕事です。

精神科訪問看護師へのキャリアチェンジや就職を目指している方は、精神科訪問看護師募集サイト「ナースセブン」の求人情報をチェックするのがおすすめです。

ナースセブンでは主に「訪問看護ステーションALWAYS」で一緒に働いてくれる仲間を募集しています。精神科訪問看護へのキャリアチェンジや就職に興味をお持ちの方は、ぜひ一度ナースセブンのWebサイトをご覧ください。

精神科訪問看護ステーションALWAYSで一緒に働きませんか?
精神科訪問看護ステーションALWAYS(オールウェイズ)です。
精神病棟勤務経験者・訪問看護経験者を優遇します。
訪問看護経験がなくても大丈夫です。一から丁寧に指導致します。
CONTACTお問い合わせ
ナースセブンをご覧いただき精神科訪問看護について、興味を持っていただいた方は、下記よりお問い合わせください。
応募はもちろんのこと電話でのご質問にも対応いたします。
PAGE TOP