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統合失調症とは?現れやすい症状や看護のポイントを解説

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統合失調症の治療では、抗精神病薬などの投薬治療の他、精神科の看護師によるケアを提供する場合があります。訪問看護で統合失調症の方を担当するときは、どのような点に注意すればよいのか知っておかなければなりません。

本記事では、統合失調症の看護で注意すべき症状や経過観察のポイント、看護の際に意識したいことを解説します。

統合失調症とは?主な症状や経過観察のポイント

統合失調症は、“幻覚、妄想、まとまりのない思考や行動、意欲の欠如などの症状を示す精神疾患”のことです(※)。統合失調症といっても、人によって症状には個人差があります。

※出典:e-ヘルスネット. 「統合失調症」

統合失調症の症状は、統合失調症に特有の症状が現れる陽性症状と、意欲や感情表現などが低下する陰性症状の2種類があります。

主な症状特徴
陽性症状幻覚、妄想、考えの混乱など、統合失調症を発症した人に見られる特有の症状
陰性症状無気力、集中力の低下、感情表現の減少など、今までできていたことができなくなる症状

しかし、陽性症状が強く出る人もいれば、幻覚や妄想などの陽性症状はほとんどなく、意欲の減退などの陰性症状が強く出る人もいます。統合失調症の看護では、看護師が一人ひとりの状態を慎重に観察し、アセスメント(評価)を行うことが大切です。

また、統合失調症の看護で知っておきたいのが、統合失調症の4つの段階です。一般的に統合失調症は、前兆期(前駆期)、急性期、休息期(消耗期)、回復期の4つの段階を経て回復に向かいます。

段階特徴
前兆期(前駆期)不安や集中力の低下など、統合失調症の初期症状が現れる期間
急性期統合失調症の陽性症状が強く現れ、幻覚、妄想、考えの混乱などの症状が目立つ期間
休息期(消耗期)急性期の反動で心身が疲弊し、陽性症状に代わって陰性症状が強く現れる期間
回復期陽性症状が徐々に減少し、自立や社会復帰に近づいていく期間

統合失調症の段階によって、適切な治療が異なります。例えば、症状が比較的ゆるやかな前兆期では、コミュニケーションによる精神療法(カウンセリング)を中心としたアプローチが効果的です。

また、急性期では幻覚や妄想を緩和するための投薬治療、消耗期では疲弊した心身を癒やすための看護ケアを提供します。統合失調症の看護では、一人ひとりの症状や進行段階に合わせ、効果的なケアを提供することが重要になってきます。

統合失調症の3つの分類

統合失調症の看護をする人が知っておきたいのが、統合失調症の3つの分類です。

1.解体型(破瓜型)
2.緊張型
3.妄想型

それぞれ現れやすい症状が異なるため、特徴や違いを把握しておきましょう。

1. 解体型(破瓜型)

解体型(破瓜型)の統合失調症は、思考が整理できなかったり、感情や意欲に障害が発生するのが特徴です(※)。この場合、まず意欲の減退や感情表現の減少など、陰性症状が中心となり、その後に陽性症状が現れます。

解体型は若い世代の人に多く、思春期から青年期にかけての時期に発症します。他の分類と比べて、解体型の統合失調症は予後が良くないとされるため、早期発見早期治療が大切です。

※参考:e-ヘルスネット. 「統合失調症」

2. 緊張型

緊張型の統合失調症は、興奮と昏迷(意識はあるが動けない、反応できない)といった症状が現れるのが特徴です(※)。緊張型の統合失調症でよく見られる症状として、以下のようなものがあります。

・大声で叫ぶ
・奇異行動(子どものような行動をとる)
・身なりにかまわなくなる

緊張型の統合失調症は青年期の人に多く、急に症状が現れるのが特徴です。個人差はありますが、奇異行動などの陽性症状は発症後数カ月ほどでなくなります。まれに再発し、解体型の統合失調症を発症する可能性があります。

※参考:e-ヘルスネット. 「統合失調症」

3. 妄想型

妄想型の統合失調症は、妄想や幻覚が主な症状として現れます(※)。妄想や幻覚を中心とした陽性症状が強く見られ、意欲の減退などの陰性症状はほとんど起こらないのが特徴です。

また、妄想型の場合、妄想や幻覚はあるものの、コミュニケーション能力は失われていないことが多く、他の分類と比べると人格の変化もあまり見られません。妄想型の統合失調症は、解体型や緊張型よりも発症年齢が遅く、年配の人が急に発症するケースもあります。

※参考:e-ヘルスネット. 「統合失調症」

統合失調症の看護のポイント

統合失調症は早期発見早期治療によって、自立や社会復帰が可能な病気です。長い目で見ると、統合失調症の患者の過半数は症状が回復すると言われています(※)。

統合失調症の回復を早めるには、看護師が本人と信頼関係を築き、適切なケアを提供する必要があります。統合失調症の人を看護するときは、主に以下の3つのポイントを意識しましょう。

・不安やストレスなく過ごせる環境を提供する
・服薬のコントロールをサポートする
・生活やセルフケアを介助する

※参考:厚生労働省. 「こころもメンテしよう」. “治療法について”

不安やストレスなく過ごせる環境を提供する

統合失調症の看護で大切なのは、本人にとって不安やストレスなく過ごせる環境作りです。統合失調症の人は、ちょっとした物音や刺激に対しても敏感になっています。

そのため、例えば以下のような配慮を行いましょう。

・声掛けをするときは、少し遠くから話しかける(急に近づいて恐怖を与えない)
・話すときに本人の目を凝視しない(威圧感を与えない)

上記のような接し方を意識し、利用者がリラックスして過ごせるような環境を用意することが大切です。

服薬のコントロールをサポートする

また、服薬管理を通じて、利用者が決められた容量の薬を服用できるようサポートするのも看護師の大切な仕事です。ただし利用者によっては、「毒が入っている」と感じるなど薬を飲むことに強い恐怖を感じ、服薬を強く拒否するケースもあります。

その場合は焦らず、本人のペースに合わせて服薬指導を行うことが大切です。看護に慣れてくると、声掛けをしても大丈夫なタイミングが徐々に分かってきます。その日の体調や症状の度合いに応じて、本人の負担にならないように服薬のサポートを行いましょう。

生活やセルフケアを介助する

人によっては、意欲の減退や奇異行動などの症状が強く出てしまい、身なりや衛生面などのセルフケアが疎かになる場合があります。その場合は看護師が利用者のセルフケアを介助し、身のまわりを清潔に保ちましょう。

ただし、全て看護師が介助してしまうと、本人の自己管理能力が低下し、自立した暮らしを送るのが難しくなります。一人でできることは本人に任せて、適度に生活介助を行うことが大切です。

統合失調症で現れやすい症状を知り、利用者に合わせた看護ケアの提供を

統合失調症は、人によってさまざまな症状が現れる精神疾患です。統合失調症の看護では、本人の症状や経過を観察し、一人ひとりに合わせた看護ケアを提供する必要があります。統合失調症の看護に携わる人は、先述したような、統合失調症の進行段階や分類など、基本的な知識をおさらいしておきましょう。

精神科訪問看護は、統合失調症などを抱える利用者の自宅に訪問し、看護ケアを提供するサービスです。

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