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精神科訪問看護師は買い物や病院への同行はできる?訪問看護師の対応範囲を解説

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精神科訪問看護は、基本的に患者さんの自宅に訪問看護師が出向き、必要な在宅ケアを提供します。しかし、精神的な疾患のある患者さんの中には買い物や病院の付き添い受診などの同行を望んでいる方も少なくありません。精神科訪問看護を利用している患者さんは、訪問看護師のサポートを受けて外出支援を受けられるのでしょうか。

本記事では、精神科訪問看護のサービス内容と患者さんが具体的に利用できる外出サポートの例や精神科訪問看護師の付き添いサービスを受けるメリットなどを詳しく解説していきます。本記事を読んで、精神科訪問看護師が買い物や病院同行ができる範囲を正しく知りましょう。

精神科訪問看護師は患者さんの外出に原則同行できない

精神科訪問看護師は、基本的に患者さんの買い物などの外出に同行できません。

訪問看護の定義には「その者の居宅において看護師等が行うサービス」と明記されており、患者さんの自宅以外でのサービス提供は含まれないためです。近所への買い物も、自宅を一歩出てしまうと定義から外れてしまうので同行できません。

患者さんが精神科訪問看護を利用する保険が医療保険・介護保険のどちらであっても「通院の付き添い」や「受診の同行」「買い物への付き添い」は含まれていないので注意しましょう。

例外的に同行可能となるケース

では、例外的に精神科訪問看護師が患者さんの外出に同行できるのは、どのような時なのでしょうか。

担当する患者さんが「訪問看護の自費付き添いサービス」を利用すると、例外的となり病院受診などの外出に同行できます。

また、下記3点を満たし、主治医から屋外での歩行訓練を指示されている場合も、自宅周辺の道や自宅前の階段を使った屋外でのリハビリテーションが可能です。

  1. 患者さんの自立支援として、生活機能の維持・向上を図ることが目的
  2. 医学的な判断に基づき医師の具体的な指示がある
  3. 適切なケアマネジメントの基で訪問看護計画に位置づいたケアプランが作成されていること

精神科訪問看護のサービス内容とは?

精神科訪問看護のサービス内容にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは5つの点を詳しく解説します。

日常生活の維持や生活技能の獲得・拡大

精神科訪問看護のサービス内容の一つに、日常生活の維持や生活技能の獲得・拡大が挙げられます。

具体的には、精神的な疾患を持つ患者さんが日常生活を送れるように入浴の介助や排泄ケアを行うなどです。患者さんの「衣・食・住」の機能を維持して、昼夜逆転や暴飲暴食など生活リズムを乱す原因を防ぐためのアドバイスやケアも行います。

生活技能面では、患者さんが社会で生活できるように金銭管理や対人関係の維持に関する技術の習得なども行います。

症状の悪化を防ぐケア・助言

患者さんの症状の悪化を防ぐケアや助言も精神科訪問看護のサービス内容の一つです。

精神科訪問看護の現場では、訪問看護師が服薬管理を行います。具体的には、患者さんの自己判断による服薬の中止や過剰摂取を防ぐ仕組みづくりをするなどです。訪問の際に薬の副作用や患者さんの症状の観察を行い、必要があれば主治医や薬剤師など他職種の方と連携して症状の悪化を防いでいます。

患者さんとご家族との関係構築・調整

患者さんとご家族の関係構築や調整も、精神科訪問看護のサービス内容の一つです。

精神的な疾患を持つ患者さんの中には、コミュニケーションを取るのが苦手な方も少なくありません。患者さんの在宅ケアを支えているご家族との間に立ち、患者さんの病状を説明したり理解を促したりして良好な家族関係が築けるように支援をしていきます。

社会資源の活用に関する助言

精神科訪問看護のサービス内容の一つに、社会資源の活用に関する助言も含まれます。

精神科訪問看護師は、患者さんの持つ精神的な疾患の程度や必要としている支援内容に応じて、下記のような社会資源を活用するアドバイスを行います。

  • 自立支援医療制度
  • 医療保険の高額医療制度、限度額適用認定制度
  • 患者様を地域で支える仕組み・地域生活支援事業
  • 訪問看護
  • 居宅介護:ホームヘルプサービス
  • 自立訓練:生活訓練、宿泊型自立訓練
  • 共同生活援助:グループホーム
  • 地域の生活拠点・地域活動支援センター
  • 就労移行支援
  • 就労継続支援A型
  • 就労継続支援B型
  • 障害者就業・生活支援センター
  • ハローワークでの就労支援
  • 障害年金
  • 障害者手帳精神障害者保健福祉手帳
  • 精神福祉サービスの申請・利用者負担

患者さんのエンパワーメント

患者さんのエンパワーメントも、精神科訪問看護のサービス内容の一つです。

エンパワーメントとは、精神科訪問看護師が肯定的なフィードバックを患者さんに与えることで、自己効力感やコントロール感を高めることを指します。精神科訪問看護のサービスを受けながら患者さんが自らの意思で自主的な行動ができるように支援していきます。

※参考:厚生労働省.「訪問看護について」

患者さんが利用できる外出サポート

精神的な疾患を持つ患者さんが利用できる外出サポートにはいくつかの種類があります。ここでは3つの方法を解説します。

介護タクシー・福祉タクシーを利用する

精神科訪問看護の患者さんが利用できる外出サポートの一つに、介護タクシーや福祉タクシーがあります。

普通のタクシーと異なり、介護タクシーも福祉タクシーも「一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)」に含まれているサービスです。

介護タクシーは要介護認定を受け、介護保険を利用している患者さんが自己負担額を軽減しながら利用できる外出サポートの一つです。介護資格を持っているドライバーが車の乗降介助をしてくれます。

一方、福祉タクシーのドライバーは介護資格を持っていません。乗降介助などのサポートができない旨が法律で定められているので注意しましょう。身体障害者手帳や療育手帳を持つ、公共交通機関を利用して移動するのが困難な方が利用できます。

訪問介護士との連携

訪問介護士との連携も、精神科訪問看護を利用している患者さんが利用できる外出サポートの一つです。

要介護認定を受けている患者さんは、通院する際の車への乗降介助を訪問介護士に行ってもらえる場合もあります。この際、介護保険を用いてサービスを受けられる可能性があるので事前に確認しておきましょう。

費用は利用するヘルパー事業所により異なるため、事前に金額とサービスの範囲を調べておくと安心です。

自費の付き添いサービス

精神科訪問看護を利用する患者さんが利用できる外出サポートの一つに、自費の付き添いサービスが挙げられます。

車への乗降介助や買い物への同行など、患者さんの必要に応じたサービスを利用できます。医療保険外のサービスとなるため、利用する訪問看護ステーションに金額とサービスの内容を確認しておきましょう。

精神科訪問看護の付き添いサービスを行うメリット

精神科訪問看護の付き添いサービスを行うメリットにはどのようなものが挙げられるでしょうか。ここでは具体的なメリットを3点解説します。

患者さんが自宅から出る訓練ができる

精神科訪問看護の付き添いサービスを行うメリットの一つに、患者さんが自宅から出る訓練になることがあります。

患者さんの中には、精神的な理由から外出が難しい方も少なくありません。普段から関わりのある精神科訪問看護師が付き添うことで、効果的な声かけや精神的なサポートを行いながら外出の精神的なハードルを下げます。

住み慣れている自宅周辺を散歩するだけでも、患者さんにとっては社会復帰に向けた大きな一歩となるでしょう。

訪問看護師から主治医に細かな状況を報告できる

精神科訪問看護師の付き添いサービスを行うと、訪問看護師が主治医に細かい状況報告ができるのもメリットの一つです。

精神科訪問看護の患者さんの中には、自分が思っていることをうまく説明できなかったり、緊張して主治医とコミュニケーションが取れなかったりする方も少なくありません。患者さんの精神疾患が不安定であれば、病院を受診する日のコミュニケーション力が当日まで分からない方もいるでしょう。

しかし、日常的に関わりのある精神科訪問看護師が同行すると、これまでの訪問看護記録に基づいた患者さんの体調や精神的な疾患の症状など、正確な情報を主治医に伝えることが可能です。精神科訪問看護師が、患者さんの性格や診察上の注意事項など細かい情報を伝えることでコミュニケーションが円滑になり、より効果的な診察ができるでしょう。

また、患者さんが主治医の言葉をうまく理解できていなければ、精神科訪問看護師が説明をうまく噛み砕いて伝えることができるのもメリットです。

患者さんにとって自宅では話しにくい相談をしてもらえる

患者さんが自宅で話しにくい相談をしてもらえることも、精神科訪問看護師付き添いサービスのメリットの一つです。

自宅から出て病院へ向かう道中は、いつもと違う環境なので患者さんの気持ちが開放的になりやすいでしょう。リラックスした状態なので、患者さんからいつもは話さないような悩みを打ち明けられたり、これまでとは違う観点の情報を得られたりします。

新たな情報を得られた場合、必要であれば主治医や連携している医療関係者にも共有を行い、より良い在宅ケアの実現へつなげていきましょう。

まとめ

本記事では、精神科訪問看護のサービス内容と患者さんが具体的に利用できる買い物などの外出サポートの例や、精神科訪問看護師の付き添いサービスを受けるメリットなどを解説しました。精神科訪問看護では、基本的に患者さんの外出に同行できません。しかし例外となるケースや、代替方法をうまく利用すれば患者さんに必要なサポートを利用できるでしょう。

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